挙式のプランニング

挙式で使われる数々の演出はご確認いただけましたか?ここからは式進行の説明と、その進行に合わせて使える演出をご紹介します。
当然あれこれと取り入れる訳にはいきませんので、進行に合わせて「取捨選択」を行いながら、まずお二人だけの「オリジナル結婚式」をプランし、プログラミングしてみましょう。
大切な事は「プログラミング」した進行が「施行可能」かの可否をコーディネーターに相談する事、そして調達するアイテムを「式場に依存」するか「独自調達」するかを決めてゆきます。
このような進め方が「受け手になるな、準備の先取り」方法です。これを行う事で「式服」が決まり、「挙式のスタイル」が決まります。そして何も「オリジナルウェディング」にこだわらなくても良く、スタンダードな挙式を選択しても何ら問題はありません。
一度検討すれば「ブレる事が無くなる」、この事が重要です。婚礼は「金銭感覚がマヒする」と言われており、勧められるままに予算が上がって行く事もしばしば見受けられます。甘い誘惑を断ち切るためにも「受け手」にならずに「準備の先取り」を行ってください
教会式の進行と演出
これまでに繰り返し解説してきましたが、婚礼業界でご用意しているチャペルではプロテスタントによる挙式が行われております。ここでの進行はプロテスタントの儀式に従ったものです。
1,司祭(牧師)入場 多くの場合、司祭が入場するところから挙式がスタートします。ごくまれに式場訪問の際に「バージンロードは人生です」との逸話を聞かされ、司祭にその話をしてほしいとのリクエストをする方がいますが、これは好ましくありません。本来バージンロード (wedding aisle)は「悪魔が教会の床下に潜んでいると信じられていた為、白い布を敷敷くことで、花嫁を悪魔から守る」つまり「邪気を払う」為に用意されたものなのです。故に立ち入り禁止区域なのです。宗教上司祭のお考えに反する事もありますので、ご注意ください。
2,新郎入場 通常は普通に入場し、新婦を迎え入れます。
【ここで使える演出】
- 「ジャケットセレモニー」
- 「リングボーイ」
- 「ブーケブートニア、ダーズンローズ」花のピックアップ
3,新婦入場
【使用される入場曲】
- ウェディングマーチ(ワグナー)
- アヴェ・マリア(シューベルト)
- アヴェ・マリア (カッチーニ)
- アヴェ・マリア (グノー)
- アメージンググレイス
- パッヘルベルのカノン 等が一般的です。
リクエストで圧倒的に多い曲で「you raise me up」がありますが、これら現代ポップスなどに曲変更を行う際は著作権に抵触するケースがありますので、会場の指示に従ってください(本書番外「著作権」をご参照ください。)
新婦の入場はそれ自体演出に富んでいます。通常新婦の入場は、父親のエスコートで入場するのが一般的で、これだけでも十分な感動を生む演出になっております。入場直後に一般的になった「ベールダウン」を行い、その後父親とバージンロードを進みます。父親が以外でも母親や恩師、兄弟でも構いませんし、新郎新婦の二人でも入場は可能です。
二人での入場以外は、概ね3列目のお席辺りまで進み、父親から新郎へ新婦のエスコートを委ねます。適切な言葉ではないのですが一般的に「バトンタッチ」と言われ、新婦の手を新郎に渡し聖壇に向かって新郎新婦二人の入場となり、聖壇に登壇します。良く「ステップ」と言われる入場の際の歩き方がありますが、特に父親がぎこちなくなるので私はあまりお勧めしません。ステップは「右足を出し」⇒「左足を揃える」⇒「左足を出し」⇒「右足を揃える」これを繰り返す「半歩ずつ進む」歩き方です。
【ここで使える演出】
- ベールダウン
- リングボーイ&ベールガール
- フラッグボーイorガール
4,讃美歌斉唱 最近讃美歌を歌わない式もありますが、一般的には式中2回斉唱します。1つ目のシーンが入場直後です。讃美歌も「ここで何」と決まっていませんが、多く使われる讃美歌が、讃美歌312番「慈しみ深き友なるイエスは・・・」、讃美歌430番「妹背をちぎる家のうち・・・」、この2曲、ご存じですね。
5,聖書奉読 一般的には「コリント前書13章」「愛の雅歌」と言われる一説で、コリント信徒への第一の手紙を奉読します。
6,牧師の説教 キリストの教えに従った祝辞をお二人に送ります。内容は司祭に依って異なりますが、「キリストの誕生」に触れたり、キリスト教が教える「愛」について説明したり、約2,3分程度のお話の事です。そのあと「祈祷」が行われます
7,誓約 司祭の問いかけにこたえる形で「不変の愛」を誓います。この誓約を「独自の言葉で」とお考えの方、これはあまり推奨いたしません。「挙式の解説」でも説明しましたが、教会式はキリストと二人の間で交わされる「契約」です。ご自身の決意表明は人前式で(後記)行うのが適当かと考えます。
8,指輪交換 「誓約の証」として指輪の交換を行うとされています。
【ここで使える演出】
- リングリレー
- リングボーイ・ガールの入場 (新郎新婦入場シーンよりここでの演出が主流)
- エンゲージカバーリング
9,ベールアップ 二人を隔てる物が無くなるとの意で、ベールを上げるとされています。
10,ウェディングキッス 二人を分かつ隔たりが無くなり、改めて誓いのキッスを交わすとされています。
11,結婚宣言 「神と会衆」に対して、司祭が二人の結婚が成立した事を宣言します。
12,結婚証明書にサイン 「結婚証明書にサイン」これがキリストとの契約と言われており、カトリックでは離婚自体を禁じているほど重要な契約です。
【ここで使える演出】
- ユニティキャンドル
- ウェディングツリー
- サンドセレモニー
14、讃美歌斉唱
15,退場 スタンディンングオベーションの中、二人で退場します。会場によってはこの退場でフラワーシャワーを行い祝福しますが、掃除が大変なので式場の外で行われることが主流です。
【使用される退場局】
- ウェディングマーチ(メンデルスゾーン)
- 喜びの歌 (ベートーベン交響曲第9より)
- それ以外は入場曲をであげたものと同じ
【ここで使える演出】
- フラワーシャワー
- クロージングキッス
- バルーンリリース(退場後
- ブーケトス(退場後)
- ブロッコリートス(退場後)
※、この間に「祈祷」「祝祷」等のお祈りがありますが、省略します。
以上が教会式の大雑把な流れです。やはり長い歴史のある宗教ですので、それなり威厳を以て進められます。教会式を挙げられる多くの日本人はクリスチャンではないので、式の内容にかんしてあまり多くの要望は出されない方が良いでしょう。人前式なら教会式ベースの式作りが出来ますので、柔軟にお考え下さい。
【色々な演出をスムーズに行う秘策】
おそらくコーディネータ主導でお子様にお手伝いを頂くしーんを勧められているのかと思われる入場演出が多くあります。元がお子様を使って行われていたのでなんら問題はないのですが、もっと根の部分を考えると、同じお子様でも宗教に根付いているかか否かで役割への理解が違います。先にも書きましたが役割を果たせず泣き出すお子さんもいて、進行が中断する事も度々です。きれいな流れで感動的な式にするには、成人に手伝って頂くとまた違った挙式になります。
【アッシャー、ブライズメイドの存在】
海外では新郎のゲスト代表であるアッシャー、新婦のゲスト代表であるブライズメイトがベストマンのまとめによって、結婚式の準備から新郎新婦当日の介添えを行う人々がいます。日本にでも話題に上ってはうまく役割などが決まらず、そのコスチュームだけの引き立て役になってしまっています。諸々彼らがいる事で式の運用がスムーズになり、その意図や趣旨が明確になるので、是非介添え役にベストマン、アッシャー、ブライズメイトを用意する事をお奨めします。
1,入場演出のサポート イメージしてください、父親にエスコートされた新婦の前にリングを持ったブライズメイド、後方にはベールを持ったブライスメイドがコスチュームを整えバージンロードをゆっくり進みます。お子様に依頼しても彼らをサポーターにすると堂々とお手伝いできますので円滑に進みます。
2,進行の代役 先に記した「バージンロードの由来」について、その話を伝えるのにベストマンに託したり、またダーズンローズの趣旨説明や12本のローズに託した願いの進行をベストマンに頼むのも良いでしょう。この様に友人数名に委託する事でスムーズに感動的なワンシーンを作る事が出来ます。
「どうせやるなら手抜きをするな」何をするにもよく言われる言葉です。新郎新婦になった二人はある意味「演者」です。始まったら何もできない立場で新郎新婦を演じ続けなければなりません。常に二人のそばには「アテンド」と言う介添えが付きますし、キャプテンがサポートに回りますが、アッシャーブライズメイトに式のサポートを頼むとやりたいことがスムーズに進行します。人前式なら尚の事です。
今日はここまで、次は人前式です。




