素敵なウェディング作り

ウェディングに限らず、映画・ドラマ・各種イヴェント等で「音楽」の役割は大きいものです。
映像を制作する際も先に音楽を入れてそれに映像を載せる編集の方が見やすい作人になり易いものです。
今回は音楽の話しです。
目次
1,音楽の演出方法
2,選曲方法
3,シーンの作り方
4,著作権と式場対応
5,まとめ
音楽の演出方法
音楽のリクエストリストを拝見しますと
1,好きなアーティスト
2,良く聞く楽曲
3,ディズニーに統一
4,興味なし
概ねこの4つになります。
以外に思われるかもしれませんが「お任せ」とするお二人は意外に多く
2,3曲だけリクエストされる方も多い様です。
著作権規制が入って既に7年以上が経過していますので、適切な統計は撮れません
ただ以前から「音楽の拘り派」は全体の2,3割でした。
【音楽の演出】
好きな音楽をバックにウェディングを作るのは、悪い事ではありません。
ただそのシーンにその楽曲を使う事が、良いか否かは別の問題です。
婚礼で行われている音楽演出は、大きく4つの技法があります。
1,普通に楽曲の「頭」から流す。
この再生方法は、楽曲の「始まり」部分から再生する方法で、特別な手法ではありません
2,「さび出し」
楽曲の「さび」部分から再生する方法、
例えばケーキ入刀
お二人をケーキへ誘導、ケーキカットの説明します。その間普通に楽曲を流しておいて、
入刀の合図が来た瞬間、これまで流していた楽曲の「さび部分」から「カットイン」します。
3,「歌い出し」誘導
これは入場シーンで良く使われる手法です。
音楽は「頭」から流され、イントロ部分は何もせずに聞いており
イントロから「歌」は始まると同時に会場のドアが開き、二人が入場します。
4,「さび」にて誘導
「歌い出し誘導」と同じ方法。
音楽は「頭」から流され、「さび」に合わせて誘導を行います。
これ等「歌い出し」「さび出し」等の再生方法に加え、
「カットイン」「カットアウト」
「フェードイン」「フェードアウト」「クロスフェード」
等のミキシング方法を使って音楽演出を行います。
選曲方法
多くぼ場合現場では、リクエストされた楽曲を聞いて音響オペレータと現場キャプテン、司会者が打合せをして
「歌い出し」「さび出し」等の音楽構成に合わせてどのような演出を行うかを決めて、上記3名の連動でシーンを作ります。
【入場は歌い出し】
あくまでも一般的な話ですが、多くの場合入場シーンでの音楽演出は「歌い出し誘導」が使われます。
例えば仮にイントロ40秒だとします。
1,曲のスタートと同時に会場の照明が暗転します
2,暗い中司会者が無意味な言葉をつなげ、40秒しゃべり続けます。
3,楽曲の歌に入ると「ドアオープン」MCが「新郎新婦入場です」と絶叫
この間ゲストは暗い中「入場扉」を見続けます。
個人的には音楽が流れたタイミングでドアオープンで良いと考えていますが、
上記の入場方法が業界では当たり前になっていますので、選曲する際には
極力イントロの短い曲が好ましいですね。
【ケーキ入刀はさび出し】
ケーキ入刀は適当な音楽でケーキへの移動、入刀説明まで繋げます。
そしてキャプテンから合図が来るとMCが「ウェディングケーキ入刀です」とアナウンス
同時に「BGMのさび」からカットイン。
ケーキでは「さび出し」が一般的ですが、テンポの良い曲でしたら「頭」からカットインもあります。
この様にシーンに依って曲の使い方が変わってきます。
ただ「好きな曲」だけでなく、どのようにシーンで演出されるかを考えて、リクエストされる事をお奨めします。
シーンの作り方
1,最初の入場
先に記した通りほとんどが「歌い出し」でシーンが動くため、
短めのイントロ楽曲が好ましい
2,ケーキ入刀
同じく上記の通り、「さび出し」かテンポが良い曲なら「頭」からの再生で演出します。
あくまでもケーキ入刀シーンの楽曲です。繋ぎの曲は考えなくて良いでしょう。
3,乾杯
乾杯もほぼケーキ入刀と同じような音楽演出をします。
「さび出し」かテンポが良い曲なら「頭」からの再生です。
4,新婦中座・新郎中座
このシーンは「頭」出しで流しっぱなしです。
エスコートの紹介や、諸々エピソード紹介でMCがしゃべりっぱなし
余り楽曲に耳を傾ける人は少ない様です。
5,再入場
1曲目は「頭出し」「歌い出し」入場で演出します。
各卓写真等で2曲目3曲目の楽曲をリクエストしても、この間の再生は
比較的ボリュームを落として各卓での「会話」を重視するミキシングをするので
殆ど誰も聞いていません。
曲を用意する事自体が無駄かもしれません。
6,お手紙朗読
手紙の朗読はBGMが邪魔にならないように低くお流しするケースが多い様です。
(流さない式場もあるようです。)
また歌詞がお手紙の内容を邪魔します。
「歌詞」の無い、スローな インストゥルメンタル の楽曲が良いかもしれません。
7,記念品贈呈
ここは歌詞のある音楽で良いと思います。
「頭出し」で流します。
8,退場
静かに語られる「謝辞」の後、「新郎新婦退場です」と絶叫気味に案内するMCに続いて
頭からカットイン、テンポのある楽曲が良いでしょう。
著作権と式場対応
【著作権のおさらい】
1,式場とジャスラック間で結ぶ「包括契約」
何処のホテル式場でも「宴会場」では少なからず音楽を流します。
その為式場とジャスラック(日本音楽著作権協会)との間で「包括契約」が結ばれています。
この包括契約は「曲名」「曲の量」を問わない一定量(包括)の音楽を流す権利を得る契約です。
その為、所有権(原版)を所有する楽曲なら、式場で流す事には問題は発生しません。
この点に関しての「著作権」に抵触する事はありません。
2,著作隣接権(複製権)違反が問題
著作隣接権は色々な物にかかる権利で、これが婚礼業界を苦しめています。
・ホワイトレーベル(CD-R・DVD-R)
いわゆるコピー版。これらは全て「著作隣接権」に抵触する違法CDになります。
以前の音楽業者はリクエストさえすれば全ての楽曲を用意して流してくれました。
これは音楽業者が所有するライブラリーからコピーを取って式場で流していたのですが、
このシステム自体が著作隣接権に抵触する為、今は殆どの業者はやめています。
問題は音楽演出の「さび出し」
以前は楽曲1曲が入ったCD+さびから入ったCDを用意して音の演出をしたのですが、
今この演出を行うには同じ曲の原版CDが2枚無いとできなくなりました。
従って「さび出し」を行わない式場があるようです。
・記録型ビデオも抵触
記録型のビデオも映像とともに音声が同録される為、隣接権に抵触します。
従って納品されるDVDは、そのおおくがダイジェストで、現場の音を入れ替えています。
現場の音を要求すると、権利取得で有料(追加料金)を要する事になります。
・放映映像
オープニング・エンディング・プロフィール等放映を目的に作られた作品のBGMも
申請をしていないと隣接権に抵触します。
勿論ご友人の作られた作品も同じです。
【式場の対応】
式場の対応はまちまちだと伺っています。
お二人は式場プランナーの指示に従ってください。
仮にそれが著作隣接権に抵触する内容でも構いません。
著作権違反の責任は全て式場の代表者が責任を負う事になっています。
プランナー迄しっかりと著作権とそれに伴う対策を指示できていないなら、
全ての責任を式場が負えばよいのです。
厳しい内容でも従う必要があります。ご理解ください。
まとめ
以前は音楽選びも婚礼準備の楽しみでした。
しかし「婚礼における著作権」の問題が起きてから、不満の材料となりました。
非常に残念な事です。
「ISUM」(アイサム)と言う、元コロンビアレコードに居た方が立ち上げた会社で、
ここが婚礼の楽曲使用に権利を持ち込んできました。
ご不満のあろうかと思いますが「法律」に準じていますのでご理解ください。
上記以外にもまだまだ規制はあるのですが、ここでは省略します。
権利も良くご理解いただき、音楽リストをお作り下さい。




