始めに先のブログで紹介しました「式場選びを行う5つのstep」を再確認しましょう
1、披露宴を挙げる「動機の確認」- 2,結婚式スタイルを考える
- 3,大まかな予算を決める
- 4,特別な拘り(ある人ノミ)
- 5,式場のリストアップ
そして、前回のブログでは披露宴を挙げる「動機の確認」をご紹介させて頂きました。お二人の間で結婚式を挙げる「動機」の確認は共有できましたか?
それではstep2,結婚式スタイルを考えるへ、話を進めます。

step2,結婚式スタイルを考える
「結婚式」の定義を覚えていますか?「結婚する事への、双方の意思確認」を行う「儀式」でしたね。式場を決める上でこの挙式スタイルを決めておかないと、決めた会場に決めていた挙式場がない等のトラブルを防ぐ為、式場選びの重要なポイントになります。 そもそも「儀式」で有る以上、「意思確認」をする「対象」を決めなければなりません。従って「挙式スタイル」を決めると言う事は、宗教上の対象を決めると言う事です。
要するに二人の結婚する意志をだれに対して誓うのか、その対象が「神様」「仏様」「キリスト様」「招待客」それとも「流行やファッションでスタイルを決める」など、それぞれの考えを以て挙式スタイルをイメージする作業です。
ここでも挙式スタイルを決定するために「3つの確認」を行います。
- 挙式スタイルを決める
- 式に臨む衣装を決める
- 式を挙げる施設を決める
それでは早速「挙式スタイル」に関わる「宗教」についての話しと、婚礼での作法についての話しを進めます。
1 挙式スタイルを決める
日本人の多くは「無宗教」と言われており、生まれてすぐに「お宮参り」と称して「神社」へお参りをします。その後「初詣」には神社仏閣へお参りをして、「結婚式」ではキリスト教のチャペルで行い、「終末」には仏様になると、他国ではあまり見受けられない宗教感を持つ者が多き民族です。またここでご紹介します話しは「宗教」が絡みますので、表面上の話しに留めますのでご了承ください。
神前結婚式
日本独自の宗教「神道」の作法に則り進められる結婚式。
2000年を超えると言われる皇室の作法に従って行われる結婚式スタイルで、現在の式スタイルは明治時代の大正天皇(皇太子時代)の式を模した式が起源になったとされています。皇室では男子は衣冠束帯、女子は十二単を式服とし、秋篠宮殿下と紀子妃殿下のご成婚直後には、多くの新郎新婦がこの衣冠束帯に十二単を纏い、神前で結婚式を挙げていましたが、その時期以外はは男子は紋付き袴、女子は白無垢、綿帽子(又は角隠し)の和装が一般的になります。勿論「第一礼装」であれば男子はフロックコートや燕尾服(タキシードは格が下がります)、女子はウェディングドレスでも構いません。
神前式は「神様に結婚を報告する儀式」とされており、
「誓詞」奉読(基本定型文の誓いの言葉を読み上げる)
「玉串」奉納(2礼2拍手、1礼のお参りの作法で結婚を報告)
「盃事」(三三九度、固めの盃で意思確認)
「指輪交換」
(進行順ではありません)
これらの作法で、結婚する「意思確認」となります。
神前式は使われる言葉や音楽(雅楽)、神殿の装飾等、式に関しての「曲の変更」「進行の変更」等のご要望はほとんどありませんし、またほとんどを受け付けられません。自由度のほとんどない厳格な挙式になります。
キリスト教会式
キリスト教は大きく「カトリック」と「プロテスタント」に分けられますが、ほとんどの結婚式場やホテルで用意されている挙式スタイルは「プロテスタント」です。
先にお話ししたように「キリストの教えに則った儀式」ですので、要望を断る施設もあります。楽曲の変更や加えたいシーンなどのご要望があるなら、式場探しの際に要望を叶えてくれるかを確認ください。特に式中の楽曲だけではなく、婚礼に使用する楽曲に関しては著作権の規制もあるため、番外編で用意しました「BGMと権利」を参照ください。
教会式は「キリストとの契約する儀式」とされており、「結婚証明書へのサイン」が求められます。「誓約」牧師からの問いかけに答える形で意思を公言します。
教会式では「指輪交換」を「結婚の証」として交換されるとされています。「ベールアップ」二人を分けていた物を取り外すとされています。(マリアベールを使われる場合は、当然ベールアップはありません)。「ウェディングキッス」で「意思を確認」します。
この教会式、映画の「天使にラヴソングを」での讃美歌のゴスペルや、「ラヴ アクチュアリー」でビートルズの「AII YOU NEED IS LOVE」を受け、挙式に音楽のリクエストや、牧師に独自のコメントを加える要望が増えているようです。式場で用意されているチャペルでの式は、先に記したように比較的内容を変える事は容易かもしれませんが、あまり手を加えるようなら「人前式」への移行もご検討ください。
同じ教会式でも「カトリック」への対応は、かなり難しいとお考え下さい。カトリック信徒の方々は、通われている教会での挙式をお奨めしており、また多くの方がその様にされています。又は、ご自身の通われる教会の神父と聖歌隊をお持ち込みになる「箱貸し」(教会を貸す形)の様な提供は可能かもしれません。いずれにしても式場探しの際に確認してください。
仏前結婚式
仏前結婚式は日本において古くから用いられた式と言われますが、現代ではかなり特殊な式で、その内容は宗派に依って変わります。この挙式スタイルを選ばれる方は限定的で、仏門にいらっしゃる僧侶かその家系の方、敬謙な創価学会の会員さんにほぼ限定されています。仏前式は「因縁による出会いにより結婚することを仏さまとご先祖に報告する儀式」とされており、来世までの結びつきを誓います。
進行や儀式も宗派に依って異なりますが、一般的な儀式をご紹介します。
「念珠の授与」お数珠を導師(司婚者)が新郎新婦に授ける
「焼香」
「成敗の儀」神式の盃事と同じ
これ以外はほぼ導師が進める形で読経や説法、宣言等が行われ成立するお式です。
人前結婚式
人前結婚式、昔から一般的に行われていた日本の結婚式スタイルと言われ、親戚や知人を集めて結婚をお披露目し、周知してもらったのが人前式の起源とされ(諸説あり)、式と言うよりは宴会の中に「式の要素」を兼ね、「盃事」で参列者に「意思確認」を行ったようです。
近代に於ける人前式は、時代によって様々にそのスタイルを変えてきており、今は教会式になぞられる形での人前結婚式が大きな流れです。
この人前式がメジャーになり始めたのは、バブル崩壊後に火が付いた「レストランウェディング」と言われ、式場を持たない施設が多く取り入れました。
当時は神前や教会に比べ「厳格さに欠ける」と高齢の方々からの理解が得られず軽んじられる傾向にありましたが、今は教会式に準ずる式になっています。
そもそもが無信仰者が多い日本人、人前式を選択する理由は宗教上の問題ではなく
- 自由度
- 色々なアイテムを式中に織り交ぜられる
- 「誓いの言葉」を自分の言葉でつくれ
- 自身の考える方法で「証を立て」
- お互いの「意思を確認対象」をゲストに約束できる
等、ある程度の制約はありますが、「手作り感」の高い事が魅力の様です。
式場サイドが人前式に関する雛形を用意していますので、それをベースにお気に入りのアイテムを進行に加えてみるのも良いでしょう。 人前式の具体的な作り方やアイテム等は「挙式の作り方」で詳しくご案内いたします。
2 挙式に臨む衣装を決める
以前は「神前式には和装」「教会式なら洋装」と、挙式スタイルに準ずる形で「式服」は限定的にされておりましたが、現在に於いては「第一礼装」であれば拘ることはありません。和装での第一礼装は 新郎は「紋付き袴」 新婦は「打ち掛け」(白無垢や色打ち掛け)「大振袖」(今流行りの黒引き振袖)等、洋装で言えば 新郎は「燕尾服」「フロックコート」 新婦は「ウェディングドレス」。結局のところ、挙式と衣装の関係は既に消滅しておりますが、ここで大切な事はウェディングドレスの種類(ライン)はある程度決めておくことです。
衣装については数回にわたって触れますが、決めた結婚式場に「お気に入りの衣装」が無いとなると、「持ち込み」を検討しなければなりません。特別な拘りが無ければ、煩わしい作業は無くした方が良いので、「式場選び」に「衣装の種類や所有数」は大きなチェックポイントです。お忘れなく。
極々簡単ですが、ドレスの紹介を記しておきます。
「Aライン」 ドレスの形がアルファベットのAに似ていることからこの名前が付きました。
特徴
- ウエスト位置が高い
- ウエストから裾が大きく広がっている
- 着る人の体形を選ばない
- 年齢を問わない清楚でシンプルなデザイン
「プリンセスライン」上半身はタイトに作られ、ギャザなどを使って裾にかけてフワッと大きく広がるのが特徴。プリンセスラインと言われるように華やかでキュートなイメージ
特徴
- 体形を選ばない
- 可愛らしさを好む方向き
「スレンダーライン」とにかく細くて直線的な形が特徴で、大人の雰囲気が漂うドレス。
特徴
裾の広がりが少ないため、狭い式場等向き、友人との距離も近くなる
痩身で背の高い人向き
大人っぽさを出せるドレス
「エンパイアライン」胸の下にスカートの切り返しがあり、お腹を締め付けずに直線的に流れるスカートは細身のシルエットとなり、マタニティドレスとしても人気
特徴
- 小柄な方やマタニティ用
- 可愛らしさを演出
- 広がりが少ないのでコンパクトなイメージ
「マーメードライン」上半身から腰、又は膝のあたりまで体にフィットし、膝から下はギャザなどで裾を広げたドレス。
長身でメリハリのある体形の方にお勧め。
長いトレーンやマリアベールが似合います。
特徴
- 細身で長身の方にはお奨め
- ソフトマーメードにすれば多くの女性にもOK
- 大人っぽさを演出
衣装に関しては女性の読者の方が詳しいと思いますのでこれまで。
確認3 式を挙げる施設を決める
これと思う挙式スタイルが決まっても、必ずしも披露宴を行う会場にその式場が用意されていないケースや、チャペルが施設内に設置される物や、敷地内に設置された独立型、ガーデン仮設型などアトリウム型等があります。
また神殿を用意する専門式場は少なくなっていますがご安心ください。施設側も欠点を補う手立てを考え、対応を考えている物です。
それでは神前結婚式から考えてゆきましょう。
神殿、神社を探す
神前結婚式は神様をお祀りする「神殿」と呼ばれる施設が必要となります。
厳密には神道による神事は、略式の祭壇を作り、祭主の手によってどこでも行えるものです。「地鎮祭」等がその代表です。肝心な事は神様をその祭壇にお呼びすることです。婚礼では略式はありえないので、神殿を設置している式場か神社で結婚式を行います。それでは神前結婚式を行える施設の紹介です。
1、神殿を持つ施設
施設の中に「神殿」を用意している会場はホテルが最有力。特に大型シティホテルは欲しいと思うほとんどが用意されているので、1つの施設で全てを終わらせたいとお考えなら「ALL IN ONE」を選ぶと良いですね。特に神前式にこだわられるようでしたら、神殿を所有する施設を探されると良いです。元々神式は親族だけが立ち会えるお式でしたので(今は式場によって変わります)、比較的規模が小さい神殿が多いようです。
2 神社が主催する結婚式場
例えば東郷平八郎や乃木希典などをお祀りする神社がありますが、披露宴会場を併設しております。この様な神社と披露宴会場が一体となっている結婚式場は各地で散見します。都内では明治神宮、湯島天神、神田明神、神奈川県では報徳神社(二宮尊徳を祀る神社)、寒川神社等。他にも神社が参集殿と称する宴会場を所有し、結婚式、披露宴が行える神社は少なくありませんが、披露宴に必要な物の品揃えを確認してください。
3 神社とタイアップ
専門結婚式場や中小ホテル等神殿を持たない施設や、持っていても規模が小さい施設は近隣の神社とタイアップし、施設と神社間の送迎を行うサービスを行う会場があります。気に入った会場に神殿が無い場合、タイアップ神社の有無を確認してください。人気の式場の多くはタイアップ神社を案内してくれると思います。
1日の段取りは式場で「メイクイン」=「神社へ移動」=「挙式」=「式場へ移動」=「披露宴」となり、それぞれにインターバル(時間調整)を設けるため、1日の滞在時間は長くなりますが、ニーズは確実に増えております。
4 独自に神社に申し込む
有名な神社で結婚式をお考えの方、準備や当日も大変ですが社務所で結婚式を受け付けている神社はありますので、訪ねてください。明治神宮や鎌倉の鶴岡八幡宮等は人気があります。ただし神社には「祭礼」と称するお祭りが定期開催されるので、どこでも「神事」が優先される為、思いの日程が取れないケースがありますし、「本殿」で挙式が出来ない神社もありますので、ご確認ください。またお仕度の手配から式場への移動手段、神社から披露宴会場への移動手段など、全てご自身で手配が必要ですので大変です。
チャペル 教会を探す

今や教会式を行うチャペルを施設として所有する結婚式場がほとんどですが、まず所有するチャペルが施設内設置型、敷地内独立型、仮設型ガーデン型等の設置、そのチャペルの規模やデザイン挙式の演奏ユニットスタイル、聖歌隊の人数等が式場選択のポイントになります。
1,チャペルを持つ施設
今やホテル結婚式場どこでもウェディングチャペルを所有しております。ポイントは建物の中にチャペルがあるか、施設内に独立型のチャペルがあるかに分かれます。施設内のチャペルは気候や天候に左右されない「快適な空間」で挙式が挙げられます。
独立型のチャペルや、隣接テラスが用意されている施設は、ライスシャワー(フラワーシャワー)を屋外で行う開放的なワンシーンを作れますが、気候や天候で別の場所に移される事は否めない事実です。いまは少なくなりましたがガーデンや屋上に仮設された屋外チャペルもありますが、天候、寒暖、加えて風にも左右されるので、あまりおこなわれなくなりました。
2,近くのチャペルとタイアップ

近隣のプロテスタント教会とタイアップしている式場がわずかにあるようですが、あまり一般的ではありません。当然ですが土曜日ならいざ知らず、日曜は信徒を集めてミサなどが行われ、商業的に行われる結婚式を率先して行いませんが、皆無ではありません。中にはカトリック教会とタイアップしている式場もありますが、稀なケースとお考え下さい。
3,独自に教会に申し込む。
カトリック、プロテスタントの宗派に関わらず、クリスチャンでご自身の通われる教会にて結婚式を行われるケースは多くありますが、クリスチャンでない方の教会での式はハードルが上がります。特にカトリックは事前に何度か教会に通う事が(日曜学校等)必須条件だったりしますので、教会と良く話をした上で。
神社と同じ、準備や当日も大忙しになるのでご注意ください。
仏前、お寺を探す
このスタイルのお式はほとんどニーズが無いため、ご自宅かお寺で行われております。以前は仏前の式場(仮設)を持つ施設はありましたが、現在は殆ど見受けません。特異なケースとして、例えば東京の芝公園辺りに曹洞宗の研修を目的のビル内でホテル運営をする施設があります。ここは普通に結婚式を運営しており、研修を兼ねた道場で曹洞宗の仏前結婚式も挙げられます。
人前式場を探す

そもそも人前式は神殿やチャペルを使わないで行った式ですので、式場選びには苦労しません。むしろアイディア次第でオリジナル結婚式を作る事が出来ます。
1,披露宴で行う

「宴内人前」「宴中人前」等と呼ばれ、披露宴の冒頭に、簡単な人前式をプログラムに組み込み、式が終了後披露宴にそのまま入る、こんな段取りで人前式を行います。パーティの司会者が式の進行も行い、「誓約」「指輪交換」「証明書(婚姻届け等)サイン」等で式が構成され、おおむね5分から10分程度で終わる式です。
2,チャペルで行う人前結婚式
今は立派なチャペルを持つ施設が多い為、教会から十字架等の宗教色を取り除いた施設で人前結婚式を行うケースが一般的です。式からパーティまでのオペレーションや、式の進行も基本的には教会式に準じて行われる為、とてもスムーズに進行することが出来ます。その中でお二人らしさをどの様に表現するかをお考えになると宜しいかと思います。
3,どこでも人前式
会場内の「大階段」「ロビー」「テラス」「ガーデン」ありとあらゆる場所で行う「アトリウム人前式」、一時期は施設発信でいろいろな場所で人前結婚式を行っておりましたが、今はチャペルを使うケースが多いようです。
step2,結婚式スタイルのまとめ結婚式を行う「式場」のイメージは固まってきましたか?

例えばこんなイメージです。
「和装」=「神社」で神前式=「パーティ」は専門式場で行いたい。
「マーメードライン」のドレスで=長いマリアベールをベールガールに持ってもらい=「大聖堂」の様な大きな「独立チャペル」で=教会式を行いたい
この様にイメージを膨らませてください。
今回は少し長くなりました。次は予算についてお話ししましょう。






「間違いだらけの式場探し 挙式スタイルを選択」への1件の返信