感動を生むサプライス 結婚こぼれ話

「大人の事情??」良く聞く言葉ですが、近年「家族構成」を聞く事すら細心の注意を払わなければなりません。以前は「ご両親」と親の事を呼びましたが、近年「親御様」とお呼びする事がマナーになっています。半面、「家族の絆」や「ファミリー」をテーマにウェディングパーティを構成するプランナーも多くいます。

今回は諸々良し悪しを提起する訳では無く、「こんなウェディングもありました」、感動的なサプライズのいくつかをご紹介しながら、感謝や絆の伝え方を考えてゆきます。

目次
1,家族の話し
2,派手婚、地味婚、無し婚
3, 父親と3人だけの結婚式
4, そっと式場にご案内
5,まとめ

家族の話し

【親世代の離婚】

ある統計に依りますと離婚件数に関するこの様な報告があります。
1975年の離婚件数11.9万人  婚姻数94万件強  離婚率13%
2002年の離婚件数28.9万人(離婚数ピーク)
2015年の離婚件数22.5万人(1975年の2倍)  婚姻件数63.5万件  離婚率35%

おそらく婚礼適齢期を迎えているお二人のご両親が結婚された頃が1990年から2000年ころかと推察すると、2003年の離婚が3件に1件(30%)だそうで、婚礼適齢者の3割が複雑な事情をお持ちだと言う事になります。

【離婚の要因】

1,性格の不一致
2,熟年離婚
3,結婚式を挙げていない
4,借金
5、注意を受け入れない

統計的にはドラマで描かれるDVや不倫などは少ないのかもしれません。
注目したいのが「結婚式を挙げていない」事が理由の3位に入っている事です。

【派手婚、地味婚、無し婚】

1,派手婚
1980年代後半、日本経済がバブルに踊っていたころ、結婚式は派手だった。披露宴は一大イベントで、式場もその豪華さ、絢爛(けんらん)さを競い合った。新郎新婦がスモークの中、ゴンドラで登場するような「派手婚」の時代。披露宴の費用は500万円超が当たり前、1000万円を超える例も珍しくなかったという。
三浦友和&山口百恵夫妻や神田正輝&松田聖子夫妻などの芸能人が億単位の結婚式を挙げ、そのブームが一般のカップルにも広まっていった形です。秋篠宮様と紀子様の衣冠十二単でのご成婚や、チャールズ皇太子とダイアナ妃の110億円ウェディングも、当時話題になりました。

2,地味婚
やがてバブルが崩壊し、1990年代後半から2000年代になると、派手な結婚式は敬遠されるようになる。登場したのが「地味婚」だ。豪華な装飾はなくても、2人の生い立ちのスライドなど手作り感のある披露宴が主流になる。費用も100万円を下回るような質素なものも珍しくなくなった。
1995年に永瀬正敏と小泉今日子が結婚した際、結婚式を行わなかったことが非常に話題となった。これが「ジミ婚」という言葉が生まれ広まったきっかけとされています。唐沢寿明&山口智子夫妻もジミ婚をチョイスしました。この2夫妻は、結婚式うんぬんと言うよりも、結婚という本質的な意味合いを大事にしたからこその選択だったんだそうです。

3,無し婚
その後、リーマン・ショックを経て、デフレが深刻化する2010年代、披露宴はやらずに式だけ、あるいは入籍だけという「無し婚」が増えた。新郎が非正規労働者だったり、正社員でもいつリストラされるかわからない時代、披露宴にお金をかけるより、将来に備えて貯金という発想がごく自然なこととなった時代背景がありました。

その後「おもてなし婚」「アットホーム婚」「和婚」等が流行りになりますが、やはり日本の経済に大きな影響を与えたのが「バブル経済」
1985年頃からバブル経済に火が付き、1991年頃の金融政策、翌年の総量規制でバブルが崩壊し、失われた20年がはじまりますが、上記「派手婚」から「無し婚」までの移り変わりと経済が合致しており、結婚、離婚の背景を垣間見るようです。

父親と3人だけの結婚式

【父親とバージンロードを】

比較的忙しかった土曜日、全ての挙式を終えたチャペルに、挙式を運営するスタッフが集められていました。事前にこの事は通知されていましたが、チャペルキャプテンから「サプライズ挙式」を行うことを告げられる。

背景は新婦のご両親が離婚、新婦は母親と暮らす事に、その後母親は再婚し大きな問題も起きずに新婦は成人となり結婚を間近に控えています。
婚礼当日には母が再婚した義父が見ている中、式の入場は母親のエスコートと決めているが、どうしても離れて暮らしていた父親とバージンロードを歩きたいと新婦が強く要望。
プランナーが婚礼とは別日に新郎新婦と父親の3人だけの結婚式をプランしました。

【段取り】

日時は婚礼当日の1週間前の土曜日の夜。
場所は全ての挙式を終えたチャペル
父親には「写真撮影」と来場を依頼
新郎新婦と父親が集まり、挙式を行う事を告げる
挙式スタート。参列者は手の空いている式場スタッフ

【自然に湧き出る感動】

何より式の始まりから泣き続ける父親と新婦、もらい泣きの参列した会場スタッフ。
式後、写真撮影を終えたお父様は、式場関係者一人一人に感謝を伝え、お帰りになりました。その後3人でディナーを楽しまれたそうです。

車椅子の父と進むバージンロード

【創作ではありません】

婚礼当日にご両親の何れかが大病を患っている事は珍しくありません。その中には残念ながら婚礼当日まで頑張れなかった例もあります。
ご紹介するお話しも、お父様が大病を患っており、婚礼当日まで頑張れないかもしれないと診断されたエピソードの話しです。

ここでもプランナーがアイディアを提案します。
スケジュール的に日程の変更はできない為、諦めかけていた新婦に、「明日にでも結婚式を挙げませんか」と言ったそうです。
勿論明日と言う訳にはゆきませんが、10日後の平日に新郎新婦のご家族だけで、式を挙げる事にしました。

【家族だけの結婚式】 

プランナーが提案したのは、「婚礼当日は通常通りで行い、それとは別に挙式だけ直ぐに挙げませんか」と言う物。お父様の体調が良い内に挙式を挙げては如何と言う物でした。
参列はご両家のご家族だけ、新婦は念願のお父様の車椅子を押す形でバージンロードを歩み、会場スタッフの手伝いもあり、無事に挙式を終える事が出来ました。
実際の結婚式にお父様は参列できませんでしたが、当日もご健在で式後にDVDでパーティをご覧になられたそうです。

そっと式場にご案内

中々家族の事情はデリケートで、関係者が深く追求する事が出来ません。先の事例は新婦が「何をしたいか」を話していただけた為、プランナーも対応がしやすく提案もしやすいのですが、深くお話しさえる方は極少数です。
そんな中でも「父に花嫁姿を見てもらいたい」とおっしゃるお二人には、式場スタッフがこっそり式場にご案内する方法があります。

 お越しいただいたお父様は会場スタッフがお迎えして、打合せブース等目につきにくい場所へご案内して開式時間までをお待ちいただきます。
基本的に挙式はお二人の入場を終えると、ゲストは前を向いたままです。新婦が入場した後こっそりとお父様を式場の後部席へ案内し、新郎新婦退場直前に式場を後にします。
こそこそ逃げ回るみたいですが、ご親族を含め顔見知りの方が多数ご出席しているため、それこそ色々な事情があり、致し方無いと思います。

まとめ

婚礼ではこの様な親子や家族の問題で変則的な対処方法がありますが、お招きしていない珍客の乱入や、お招きしたゲストが似たような名前の別のホテルへ行ってしまい、式のスタートを遅らせてしまったりと、ハプニングは日常的に起きています。
機会が有れば婚礼のこぼれ話もご紹介します。

今日はこれまで

 



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