素敵なウェディング作り

令和3年10月26日、本日真子内親王が入籍をされ、事実上の結婚が成立する運びになりました。
国民の一人としてお祝い申し上げます。
さてお二人はどの様なご結婚式をお挙げになるのでしょうか?
俗に言う「結婚式」とは、「結婚式」「披露式」「披露宴」の3部構成のパーティです。
結婚式は「二人の愛情を確認する為の儀式」
披露宴は「結婚した事を広く告知する宴席」と
それぞれが定義されているようです。
今日はそんな結婚式の「披露式」の話しです。
目次
1、式典としての披露式
2,媒酌人が担った役割
3,プロフィール紹介
4,ウェルカムスピーチ
5,主賓
6,式典プログラムの作り方
7,まとめ
式典としての披露式
以前の結婚式は「家と家の結びつき」と言う概念が強く働き、式典の構成も「両家」がキーワードで作られました。
前提は両家でご招待したお互いのゲストが、お相手(新郎側ゲストは新婦の事を、新婦側ゲストは新郎の事)の事を知らない事を考慮して
それぞれの役割が決まり、プログラムされました。その代表的な進行がこのようなものです
1,新郎新婦入場
2、ご媒酌人挨拶
3,新郎側主賓挨拶
4,新婦側主賓挨拶
5,ケーキ入刀
6,乾杯 開宴
この進行が有効な背景は、挙式スタイルが「神前式」であったことです。
余談ですが、この頃の新婦の衣装は、和装⇒洋装、又は 和装⇒洋装 ⇒洋装でした。
その和装ですが、挙式は「白無垢」を着用し、パーティの入場直前に「色打ち掛け」に早変わり、
「嫁ぎ先の色に染まる、そんな花嫁の心意気」(今の風潮では大きなお世話ですかね?)
等と言われ、かなりの率でこの「打ち掛けの掛け直し」が行われました。
時代は移り、挙式の流行は神前式から教会式へ、おそらくこの先人前式が主流になるでしょう。
衣装もドレス主流から和装が再び取り入れられる事でしょう。
この移ろいの中で披露式の役割を考えてゆきます。
媒酌人が担った役割
先に記したように、背景に「神前結婚式」が有る事を前提に媒酌人の役割についてお話します。
【媒酌人は何方が?】
1,仲人
本来媒酌人は二人の仲を取り持った「お仲人さん」が務めていました。
「お見合い」と言う出会いからの婚礼から、自由恋愛からの結婚へと時代が移りだしてから、
媒酌人も「お仲人さん」から二人を良く知る方へと代わって行きました。
2,会社の上司
終身雇用が当たり前だった時代、媒酌人を会社の上司に頼むケースが増えてきます。
「頼まれ仲人」と呼ばれる結婚式の体裁上媒酌人をお願いするケースが増え、
それが上司やお世話になった知人に媒酌人を頼む風潮が広まりました。
【媒酌人制度の衰退】
そして時代は失われた20年と言われるバブル崩壊後の経済停滞時期に入り、
終身雇用年功序列から成果主義の結果主義に雇用体制が変わり、
人付き合いも会社との距離も希薄になる中、媒酌人もそのお付き合いが煩わしく
媒酌人が婚礼からどんどんと消えてゆきました。
「媒酌人と言えば親も同然」と言われ、婚姻後の新夫婦の親代わり後見人として
そのお付き合いは長く続く事になるわけですが、そのような人間関係が現代社会から疎まれているのでしょう。
【媒酌人の役割】
婚礼当日に限っての媒酌人の役割についてお話します。
1,挙式の立ち合い
神前結婚式は原則「ご親族」だけが参列できる習わしですが、媒酌人だけは親として参列します。
先遺棄した通りこの日より二人の親となるのです。
2,披露宴でのあいさつ
披露宴が始まると冒頭媒酌人が挨拶をします
3,挨拶の内容について
内容①、「ご参集頂いたお礼」
まず両家を代表して、多くのゲストがご参集頂いた事への感謝とお礼を伝えます。
内容②、「挙式の報告」
一般のゲストは挙式参列が許されていないので、二人の挙式が無事終えられ、
新夫婦が誕生したことをゲストに報告します。
内容③、「プロフィール紹介」
お互いのゲストが、お相手の事を知らない事を考慮して 、
「双方の生い立ち」の紹介し、それぞれの「人となり」を理解して頂く
そして結婚に至った「馴れ初め」の紹介をします。
内容④、「ゲストへのお願い」
「若い二人を皆で支えて欲しい」とのお願いで、話を占めます。
【媒酌人無き後】
媒酌人がいなくなって困った点が、上記「挨拶」の中にあります。
1,参集してくれたゲストへの感謝を伝える人がいなくなった。
2,式の成立を伝える人がいなくなった。
3,プロフィール紹介をする人がいなくなった。
これらをカバーする必要が出てきました。
プロフィール紹介
現在プロフィール紹介は
1,オープニング映像で紹介する
2,ウェルカムスピーチ後、司会者が紹介する
3,会食スタート後、司会者が紹介する
概ね上記の何れか、又は重複して紹介するようになりました。
現在オープニング映像+司会者の紹介が多いようです。
※、本来プロフィール紹介は「映像で紹介」するか「司会者の紹介」いずれかで良いと思いますが、
重複する「司会者からの紹介」、その多くは司会者から薦められ行うケースが多い様です。
しかも「披露式は短めに」と言う割には、司会者にプロフィール紹介を任せると5分以上を要します。
また、この紹介文ですが、禁止しているにもかかわらず司会者が独自に「ワードでテンプレート」を作り
「固有名詞」「特定のエピソード」を書き換えて作られる事が多い様です。
たまにお二人とは違うストーリーが紹介され問題になっています。
プロフィール原稿は必ず送ってもらい、しっかりと確認してください。
また重要性が無い様でしたら「映像だけにする」または「会食スタート後」に紹介する等
披露式の時間を消費しないように工夫すると良いでしょう。
ウェルカムスピーチ
媒酌人がいなくなって出来たプログラムが「ウェルカムスピーチ」
この挨拶の中に「参集頂いたお礼」「挙式成立の報告」を入れ、
媒酌人挨拶の2つの目的を解消しています。
尚、現在の挙式の7割程度が「教会式」か「人前式」
ほとんどのゲストが参列していますので、挙式成立の報告は不要かもしれません。
ウェルカムスピーチは
1, 参集頂いたお礼
2, 挙式成立の報告
3,パーティの趣旨
等を織り交ぜて1,2分程度にまとめると良いでしょう。
原則的には新郎がご挨拶しますが、新婦からの一言が有っても良いでしょう。
この様に媒酌人の果たしていた役割は、様々な形でカバーされ、支障は無くなっています。
主賓
さて媒酌人(現在はウェルカムスピーチとプロフィール紹介)に依って、結婚に至った経緯を紹介され
新郎側・新婦側各両家を代表する地位にあるゲストから参列したゲスト全員の祝意を伝える「祝福のご挨拶をご両家が受ける」のが
「主賓のご挨拶」です。
「披露式を短く」するために主賓挨拶をないがしろにするプランナーがいますが、
「プロフィール紹介」よりも「主賓挨拶」が優先されるべきものです。
とにかく「主賓」の挨拶を省略する進行提案が多い事に閉口します。
式典プログラムの作り方
【主賓挨拶の後回し】
少し前に驚く進行が提案されました。
1,プロフィール映像後入場
2,ウェルカムスピーチ
3,ケーキ入刀
4,乾杯(新郎の発声)
5、会食スタート
6、新郎主賓挨拶
7,新婦主賓挨拶
この進行は式場側が料理だし時間を早めただけの「最悪の進行」と
業界内部からも非難を浴びた進行です。
問題の指摘より、何が問題かはお考え下さい。
(根本的に主賓などの挨拶が無く、会食後の挨拶が友人なら問題ありません)
【今行われている進行も??】
今多くの式場で提案されている進行がこの様な物です。
1,プロフィール映像後、入場
2,ウェルカムスピーチ
3, 新郎主賓挨拶
4, ケーキ入刀 (会食後に回すケースも多い)
5, 乾杯( 新婦主賓挨拶 を兼ねる)
6, 会食スタート
問題提起1、新婦側主賓の挨拶を新郎側主賓の後に行う
問題提起 2、乾杯の発声を別の方を立る
問題提起 3,乾杯の音頭だけ取って頂いても、ロスタイムはでない。
つまり新婦側主賓の挨拶は「乾杯」で行っても「新郎側主賓後」で行っても時間は変わらない
同じく「乾杯の発声」を新婦側主賓が行っても「別のゲスト」が行っても時間は変わらない
乾杯の発声と祝辞を合わせる事で「時間短縮した錯覚」を起こしているだけです
【こんなシンプル進行で良いはずです】
1,プロフィール映像後、入場
2,ウェルカムスピーチ
3, 新郎主賓挨拶
4,新婦主賓挨拶
5, ケーキ入刀 (会食後に回すケースも多い)
6, 乾杯(祝辞はせず乾杯の音頭だけをお願いする)
7, 会食スタート
注意したい事は、プログラムを少し動かした程度で「オリジナルウェディングを作った」気にならない事。
式典で有る事、主賓の挨拶はゲストの代表がお二人に祝意を話すわけです。趣旨と立場を再度改めてください。
まとめ
コロナで打ちのめされた婚礼業界で変革が起きるとすると、招待客を減らす事かも知れません。
そうなると主賓格の会社関係ゲスト等を外して、友人中心の婚礼になる事でしょう。
友人中心のパーティなら、披露式の式典要素は大幅なカットが出来ます。
おそらく姑息に披露式をいじる事ではなく、根本的な何かを変えなければ披露式は変えられないと思います。
それでも「媒酌人」がいなくなり、メイン席の背景から「金屏風」が消えただけでも婚礼は大きく変わってきたと思います。



